【実家の片付け】ハガキや手紙は親の金融資産を見つける地図になる
実家の片付けをするときにDMは心強い味方となってくれます。
普段はうっとうしいだけのDMですが、実家を片付けるとなると大変役に立ちます。
DMがどのように役にたつかは下記の記事を参考にしてください。
今回は、手紙などで親の金融資産を見つける方法です。
親が元気な時に「通帳はこれ」「保険はこれに入っている」など、話し合っておくことはすごく大事。
だけど、話し合う前に親が非常事態になってしまった時どうする?
今日は親の金融資産を手紙などで見つける方法です。
- 満期をすぎた貯金を置きっ放しにしているとおろせなくなる?
- 第1段階・通帳かキャッシュカードを探せ
- 年金はいくらもらっているのか?その答えはハガキにある
- 第2段階・生命保険・火災保険・自動車保険を探せ
- 第3段階・ 証券会社などの年間取引報告書
- 第4段階・固定資産税は土地などの不動産
- 親の金融資産を手紙などから見つける方法・まとめ
満期をすぎた貯金を置きっ放しにしているとおろせなくなる?
新聞の広告や郵便局で見かけたことありませんか?
満期をすぎた郵便貯金や簡易保険はありませんか?
郵便局の貯金は満期をすぎてから20年2ヶ月をすぎるとおろせなくなります。
このお金はどこへ行くのか?
それは国庫金といって、国のお金になってしまいます。
せっかく貯めたお金なのに下ろすことができなくなるなんてつまらない。
なんのために貯金したのか?虚しくなります。
そんな思いをしないように、親の金融資産を調べていきましょう。
そのために、金融機関などから届くハガキや手紙が地図の役割を果たします。
第1段階・通帳かキャッシュカードを探せ
一番最初に手がけたいのは「通帳かキャッシュカードを探すこと」
通帳に生活にかかる色々な情報が載っています。
一番大事な探し物です。
定期貯金の満期の案内ハガキ、キャンペーンのお知らせなど届いていませんか?
これは、その金融機関で貯金をしている大事な証拠です!!
通帳を探せ
親が通帳を保管しているところを探して見ましょう。
親世代だったら、だいたいタンスの引き出しとか、よく使っているポーチの中など場所が限られているかと思います。
ここかな?と思う場所をまず探しましょう。
キャッシュカードを探せ
通帳だけでなくキャッシュカードも出てきたら保管しておきます。
通帳は無くしているけどカードだけ持っているなんていうケースもあります。
また、楽天銀行などのネット銀行はカードだけで、通帳はありません。
「親はネット銀行なんて使わない」と、思い込まないこと。
キャッシュカードを見つけたらちゃんと保管してください。
印鑑を探せ
印鑑も一緒に探すことができるとベストです。
印鑑がどうしても見つからない時は、(面倒だけど)印鑑の変更手続きもできますので焦らないこと!
年金はいくらもらっているのか?その答えはハガキにある
通帳を探し出したら、次にチェックしたいのが年金。
2ヶ月に1回必ず振り込まれるという日本の素晴らしい社会システムです。
その恩恵を一体いくら受けているのか?
通帳には2ヶ月の金額が載っています。
1年の金額を知るにはハガキです。
ハガキにも2種類あります。
- 1つめのハガキ
1月に送ってくる確定申告用のハガキ
これは、昨年1年間に親が受けとった年金の額が載っています。
会社員でいう源泉徴収票みたいなものです。
- 2つめのハガキ
春頃に送ってくるハガキ
これは年金機構から送られてきます。
これは「今年度はこれだけ年金を払います」という予定表のようなものです。
これらのハガキを見つけておけば、親が1年にどれだけの年金をもらっているのかがわかります。
第2段階・生命保険・火災保険・自動車保険を探せ
第2段階として親がかけている保険です。
通帳に引き落としがないか?チェックしましょう。
生命保険は月掛が多いのですが、1年分まとめて払っていたり前期前納している可能性もあります。
また火災保険や自動保険も年に1回のものが多いです。
通帳の記載は1年以上、じっくりさかのぼってチェックします。
ただ、これだけでは万全ではありません。
特に生命保険は保険料を払い終わっても保障が続いているものもあります。
そんな保険をどうやって見つけるのか?
それは保険会社から送ってくる手紙です。
保険会社の契約内容のお知らせ
生命保険会社は、必ず1年に1回、契約者に対して「契約内容のお知らせ」を送ってきます。
いつ送ってくるのかは会社によってバラバラです。
この「契約内容のお知らせ」は、現存している保険が解約されない限りずっと送ってきます。
だから、保険料を払い終わって保険に入っていたことを忘れていたとしても、保険会社はしっかり覚えています。
保険証券がなくても、このお知らせさえ持っていれば問い合わせしたい時に役立ちます。
ついでに受取人は誰なのか?確認しておく
保険金の受取人は誰なのか?
念のためにチェックしておきましょう。
「登録している受取人の人、亡くなってる!」ということ、実はあるんです。
いざという時のために変更しておくといいですよ。
第3段階・ 証券会社などの年間取引報告書
もし、親が貯金だけでなく株や投資信託をしていたら。
1月には年間取引報告書が送られて来ます。
これは実際に株などを売買していなくても届きます。
0円でお金の動きがなくても。
この年間取引報告書が届くということは、そこに口座を持っているということです。
第4段階・固定資産税は土地などの不動産
春になると固定資産税を払います。
固定資産税を払うということは、土地や不動産があるということ!
どこの土地を持っているのか?
不動産はどれだけあるのか?の手がかりになります。
親の金融資産を手紙などから見つける方法・まとめ
ハガキや手紙は親の金融資産を知るための地図です。
闇雲に探しても疲れるだけ。
ハガキや手紙がくるということは、そこで何らかの取引があるという証拠。
ハガキや手紙を見つけてもどうしてもわからない時は、直接聞いてみましょう。
本人不在の時は細かくまで教えてはもらえません。
しかし「このお知らせはこういうものです」とヒントになることは教えてくれます。
普段は邪魔だと思うハガキや手紙も、ものすごく役に立つアイテムとなります。
ないと思っていた保険が見つかった例
実はこの「契約内容のお知らせ」で、保険が1件見つかりました。
郵便局の簡易保険なのですが、郵便局で調べてもらった時は「ない」という返事でした。
だから、私たちも「ない」ものと思っていました。
ところが「お知らせ」が来ているのです。
なぜだろう?と思い、あけてみました。
そこにはものすごーーーく古い古い保険がありました。
お知らせに載っているフリーダイヤルに電話して、「この保険はなに?」「有効なものなのか?」と聞きました。
結果「この保険は終身保険」「今でも有効」という答えでした。
「保険証券がどこにあるのかわからない」とも聞きました。
「保険証券がなくてもお知らせを持って来たら払う方法はある」とも教えてくれました。
やっぱり「お知らせ」って大事です!
それより気になるのが以前郵便局で調べてもらった時には「保険はない」ということでした。
なぜ「お知らせ」が来たのでしょう?
よくよく見ると、親の誕生日が違っていました。
これはいくら調べても出て来ません。
こんなことはきっと数少ない事例でしょう。
しかし「お知らせ」が如何に大事なものかを知るきっかけになりました。