ミステリーの醍醐味は電話と手紙。しかし他の描写に目がくらんでしまった。
この小説は短編小説がまとめられている。
時代を表すように手紙と電話が主流。
今のように携帯電話もなければメールもない。
パソコンを使って簡単に調べる事もできない。
今の時代に作られたらもっと違う展開になっているだろう。
昔出そうとして出す事が出来なかった手紙。
年月がたち、紙が黄ばんでいる。
そんな手紙を受け取ったら...
いたずらと思われるだろうか?
何故今ごろ?と思うだろうか?
その手紙が届いて話が始まる。
話の舞台は函館市。
行った事がないため五稜郭のイメージしかなかった。
それがこの小説で異国情緒のある街として紹介されている。
主人公は元町を抜けて入舟町・船見町と歩いて行く。
この辺りは時の流れに取り残されたような町並みを残してる。
観光地である元町と違った異国情緒。
ああ、行きたくなってきた。
しかし、この小説が書かれたのは約20年前。
今はどのような町並みになっている事か...
google earthで見てみたけれど、多少は情緒は残っているようだが...
時が止まったような
そこだけ時の流れが違うような
そんな場所に行ってみたくなる。